平成20年11月16日日曜日

Book: 戦争中の暮しの記録

はじめてこの本に出会ったのは近所の本屋さんでの「暮しの手帖フェア」。
集団疎開の子どもたちの生活が目に止まって、そのまま離せなくなったのでした。
「暮しの手帖」の読者が戦争を振り返って投稿したものの集まり。
主婦の視点から見つめた第二次世界大戦の記録です。

じっくり見てみたくて図書館で予約。
リビングから曇り空を眺めながら、読んでいたのでした。

最初の詩から強いメッセージを受けました。
空襲で家を焼かれるのは「罹災」だったそうです。
阪神大震災で家が倒壊したのと同じ扱いです。
そして空襲を受けているここは「戦場」だったと。
誰もそうは思ってなかったけど、戦場だったと。

空襲の時の投稿を読んでいると、描いた人の立場に、気持ちにふっと入っていきました。
はぐれた人と再び出会い、さっきまでいた場所が焼かれてしまったことを知る。
みんなと一緒に逃げて後ろを振り返ると、さっき通った橋が崩れて逃げ遅れた人が落ちて行く。
自分が今そこにいて、体験しているかのように思える。
プロが描いたものではないのに、それ以上に生々しい文章。

追伸に「学校にもほとんど行っていないので字はあまり書けないけど、投稿したかった」というものがあった。この人の伝えたいという強い思い。

昭和44年発行。今でも販売しています。

ぜひ買って、手元に置いておこうと思います。

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